4月23日オープン予定で建築工事が進んでいる「壇之浦PA店」に加え、東北自動車道・佐野SAへの出店も今夏オープンを目指して動き出すことになった。
思い返せば、7年前の2001年夏、当時の日本道路公団 新事業開発室の方に「高速道路のSAPAにこそ、誰もが利用できる宿泊施設が必要ではないか」と進言して以来、「車社会に必須のインフラ施設としてのロードサイドホテルの必要性」を、繰り返し提案してきた。
これは、当社の創業目的そのものを実現することであり、自らの利益拡大とは次元を異にする動機によるものだった。
実際、 当時は店舗数もわずかで会社は大赤字。「できれば、日本で唯一の汎用ロードサイドホテルを実現している旅籠屋こそが具体化には適任だし、そうなれば嬉しいけど、難しいだろうなぁ」という気持ちだった。
その願いが、ついに実現することになった。
これが我々にとって、どれほど嬉しく誇らしいことか、理解してもらえるだろうか。
なぜ、SAPAの限られたスペースに宿泊施設?
・・・本来、必須のインフラ施設なのであり、今までほとんどなかったことの方が不合理。
なぜ、旅籠屋?
・・・けっして知名度は高くないが、日本において汎用のロードサイドホテルを展開する唯一無二の会社であり、10年以上にわたって実績と信用を積み重ねている。
今後、メディアを含め、いろいろな問い合わせが増えるだろう。
高速道路はとかく批判的にとり上げられることが多いから、ある種の先入観や偏見を持って取材される可能性もあるだろう。
「高速道路利用者の利便性向上や地域貢献」に直接つながる事業を実現するんだ!
他のことは知らないが、今回の計画が西日本高速道路(株)や東日本高速道路(株)の関係者のそうした強い思いと必死の努力の結果であることは疑いない。当事者として、そのことは断言できる。
民営化して間もない大組織が、前例のない事業に取り組む、旅籠屋のような「無名」の企業にホテルの経営や運営を託す。
きっと、さまざまな抵抗や批判や注文がついたに違いない。
その決断が容易なことでなかったことは想像に難くない。
私が子供の頃、郵便局に小包を持っていくと、紐のかけ方が悪いなどと叱られた。「送ってやってやる」という姿勢だった。
今の宅配便に慣れた人には、これがどれほど画期的な新事業で、我々の生活を便利にしたかが理解しにくいかもしれない。
コンビニも、ファミリーレストランも、携帯電話も、すべてそうだ。
そして、そこには、無理解や減点主義と戦った人たちがいる。目先の利益を度外視して道を拓いた人たちがいる。
両高速道路会社の人たちとは随分議論した。今後のSAPAのあり方や可能性についても意見交換した。
ここからは、当社が全力を出す番だ。皆さんの思いを裏切ることなく、利用者に喜ばれるホテルを責任を持って経営・運営していかなければならない。
5年10年後、「えー昔は泊まるところがなかったの? それで長距離ドライブ旅行してたの?」と言われる時代が来て欲しい。
ご安心ください。10年以上、コツコツやり続けてきたことです。



