先日、還暦を迎えた。自分が60歳だなんて、まるで実感がない。
それはともかく、ひとつの区切りだから、自分で自分にプレゼントを贈ることを企てた。
迷わず選んだのはオートバイだ。
もう40年近く切れ目なく乗り継いできたが、最近はホコリをかぶらせてしまうばかりで、たまに乗ろうとするとバッテリー上がりだったり故障していたりで欲求不満がつのっていた。これではイカンと思っていたし、去年あたりから気になって仕方ないバイクも発売されていた。
HONDAのCB1100
と 、 KAWASAKIのW800
である。
欲しくなると、60歳どころか10歳の子供のようになってしまう。 カタログを取り寄せ、バイク屋に実物を見に行き、またがったり眺めたりする。
もう止まらない。
決して安い買い物じゃないし、ロクに貯金もないのだから、 衝動買いではないかと60歳の自分が戒める。
しかし、数日経っても思いは冷めない。
東京マラソンも板橋Cityマラソンも、歩かずに5時間切って完走できたことをネタに(もちろん、これらは何の関係もないことなんだけど)自分を説得し、ついに心を決めた。
候補にした2台は、ともにナナハンを超えるビッグバイク。これまで250cc以下のバイクしか所有したことのない私にはドキドキものだ。
だからこそ憧れもある。
いずれも、中年以上のリターンライダーをターゲットにしており、オーソドックスで懐かしい雰囲気。プラスチックを多用した最近のバイクと違い、質感も高い。違いのわかる大人のためのバイク?
迷ったあげく、自分の体格と体力を考え、W800を選ぶ。ちょうど3月1日に新色が発売されたばかり。これはいい。黒に赤。還暦にぴったりじゃないか。
断腸の思いで、2台の愛車を中古バイク屋さんに売り、縁あって紹介された岡山のバイク屋さんに注文する。
そして、約1ヵ月後、なんとか仕事のやりくりをつけて空路岡山へ飛び、津山市の パドックさん さんに駆けつけ、感動の対面を果たす。
ちなみに、このバイク屋さん、広々とした敷地と店内の雰囲気が素晴らしい。そして何より心のこもったサービスで気持ちの良いお付き合いができるお店だ。「こんなバイク屋さんがあったんだ」と嬉しくなること間違いないので、一押しです。
というわけで、ついに念願の還暦祝いを手に入れ、それも想像したよりずっと乗りやすく楽しいバイクなので大満足。
岡山から店舗に立ち寄りながら東京へ戻った片道ツーリングや、建築中の「富士都留店」や「秩父店」の現場回りや、久しぶりの「軽井沢店」訪問など大活躍。
歳も歳だし、これを終のバイクとして大切に乗り続けるつもり。
いろいろな意味で、ほんとうに、良い買い物をした。
しかし、ロングツーリングをしようと考えると、東京の立地条件の悪さが際立ってくる。
そのあたりの話しは次回に。



