トップページでもご案内しているとおり、当社は11/15にVIMEXに登録して、現在、公募増資中である。
設立6年目ということはともかく、日本に前例のない事業を行っている赤字企業が広く投資を求めて資金を調達できる機会を得られるなど、ほんの数ヶ月前までは想像もしなかったことである。夢のようだ。
A火災保険・Mさんの紹介で知遇を得たN生命・Kさんに連れられてディーブレイン証券を訪ねたのが9月末。おそらくは「面白そうな事業ですね。いつか、機会があったら検討してみましょう」というくらいの反応を予想していたのが、とんとん拍子に話しが進み、わずか1ケ月半で公募開始である。
公認会計士による会計監査、ディスクロージャ資料の作成、証券業協会や財務局への届け出。おそらくは一般の株式公開とほぼ同様の作業と手続きを経て、未知のステージの入口に立っている自分がいる。
限られた自己資金と、残念ながら乏しい信用力に歯軋りしながら、2ケ月前までの私は、「焦っても仕方がない。1軒1軒コツコツと店を増やしていこう。そして、いつかは株式公開できるような企業に育てていこう」と考えていた。だから、ナスダック・ジャパンや東証マザーズなどの華々しい話しも、当面は自分とは無縁の世界の話しだと、ただ憧れているしかできなかった。それが、こうした公開市場への前段階とはいえ、一般投資家の前で事業計画を発表して1億円近くもの出資を募るなんて・・・繰り返し言うが、ほんと夢のような話しである。
この1ケ月半、知らなかった世界に触れ、学んだこと、刺激を受けたことは実に大きい。
多くの人から「株」という形で資金提供を受けて事業を具体化していく、株式会社本来のシステムを再認識できたこと。会社は経営者のものではなく、本質的にはオーナーである株主のものであると諭されたこと。事業の将来性を明示できればこれを評価して投資いただける場が日本にも存在していることを実感したこと。どれも大いに私の意識を揺さぶることばかりだった。
15日に新株式購入の申込み受付開始、そして17日ときょう19日の投資家向けのプレゼンテーションを終え、無茶苦茶に忙しかった準備作業も一段落した。あとは12月13日の締め切りまでにどれだけの申込みをいただけるか、ドキドキしながら反響を待つしかない。
精一杯、そして正直に「旅籠屋」の事業のコンセプトと将来性を訴えたつもりだが、基本的にローテクビジネスであり、1年や2年で爆発的な利益を得られるという計画にはならないため、投資家の皆さんにどれほど魅力を感じていただけるか、一抹の不安はある。でも、それは仕方のないことだ。逆に会社の過去と現在を丸裸にし、しかも将来への不安要素もすべて明らかにしたわけだから、私自身は妙にすがすがしい気分だ。
こうした場を創設したディーブレインの出縄社長の志にエールを送るとともに、毎日深夜までサポートいただいた同社のスタッフに素直に感謝したい。そして、こうした場が着実に成長し、多くの起業家に力を与える存在でありつづけて欲しいと願う。
当社、そして私に課せられた責任を痛感する次第だ。