この1ヶ月で出店決定のリリースを3回も行った。4ヶ月なら6回だ。
去年の初め12店舗だったのが、今年の夏前には倍以上の26店舗になる。
数年前、毎年1店舗しか増えていなかったのがウソのようだ。
もちろん店舗が増えるのは嬉しいことだが、 もともと、売上や店舗数の急増を最優先で追い求めてきたわけではない。
高速道路SAPAへの出店など、戦略的に重要な案件が重なった。
オープン時期が夏休み前と後では、売上やその後の稼働率に大きな影響を与えるため、この半年間かなり無理して追い込んだ結果である。
これ以上ペースを上げるつもりはない。逆に抑えている。
さっそく、「内部体制大丈夫?」という突っ込みも入った。予想通りである。当然である。
「旅籠屋」には親会社という後ろ盾があるわけじゃない。無理して転んだりつまずいたりするわけにはいかない。
すでに年間延べ15万人を越える利用者、古くからの取引先や株主、そして(正直に言って私がもっとも大切に思い責任を感じている)平均年齢が50歳をこえる数十人の社員にとって、安心して付き合っていける会社であり続けることがすべての基本である。そうでなければ、創業の志を実現することもできない。
プロアマ問わず、社外のアナリスト諸氏には、会社の表面しか見えないだろう。
もしかしたら、社内でも本社の人間以外には見えにくいかもしれない。
じつは、この1年、新規出店の何倍もの労力と費用を、リスク対策や管理体制の見直しや効率化につぎ込んできた。
日常の雑務に追われて後回しなっていく流れに必死に抗いながら、なんとか船を上流へ進めようともがいてきた。
データベースサーバはデータセンターに預けた。
個人情報保護と顧客対応の一元化を図るため、メールシステムも近々一新する。
HMS(フロントと会計を統合したオリジナルの基幹システム)の改良も毎年のように続けている。
セコムと契約して全店セキュリティシステムを導入した。
支配人の負担軽減のため、夜間電話の対応策も実施寸前だ。
総務労務の管理も専門のコンサルと協議を進めており、システム構築に着手した。
昨年末、1ヶ月かけて実施した全店チェックをもとに、改良工事も始まった。
あわせて、バリアフリー化の工事にも着手した。
実質的な設計スタッフも4人に増えた。
数年来の宿題だった社内ネットのリニューアルもついに始まる。
そして、こんな中でも、役所とは妥協せず面倒くさい問題提起をし続けている。
審査請求が2件、近々、ついに中央官庁のヒアリングも受けることになった。
年初から開始した本社スタッフの募集。
全員が揃うスケジュールを見つけながら、すでに8人面接した。来週は7人に会う予定。
4月に入ると「伊賀店」「壇之浦PA店」のオープン準備で身動きがとれなくなる。
なんとか、今月中には、頼りになる新しい仲間と出会いたい。
体力、気力を振り絞って、会社をワンランクアップさせようと、みんな、ほんとうに力を尽くしている。
「出店ラッシュ」なんて、ほんの一面のことだ。



