●5日目・・・6月25日



今日は、終日マン島に滞在。
全員自由行動だが、4台は添乗員に先導してもらいながら、TTレースのコースを一周。
ホテルから少し斜面を上がった地点が、スタート・ゴールのメインスタンドのある場所。



すぐ右を走る一般道路と並行して、ここだけ専用のピットレーンのようになっている。
表彰台の上から撮影した動画はこちら。うまく再生できるだろうか。


オートバイやレースに興味のない人も、「マン島TTレース」という言葉を耳にしたことがあるかもしれない。
終戦から10年も経たない1954年、当時世界的にはまだ無名だったホンダの本田宗一郎が、ヨーロッパ視察の途中にこのレースを観戦し、
帰国後、まったく無謀な「出場宣言」を発表し、数年後に優勝したことは伝説的なエピソードだ。
この経緯については、 こちらをご覧ください 。当時の日本人と日本企業の志の高さと強さを感じることができます。


ごく簡単に紹介すると、このレースのスタートは100年以上も昔の1907年。
以来、レギュレーションやコースが変更されながら今も続き、今年も5月、1週間にわたり開催された。
特徴は、専用のサーキットではなく、島内の一般道路がコースになっていることで、これまでに観客を含め300人近くの事故死が発生している。
戦後始まった2輪の世界選手権においても、主要なレースの一つになっていたが、このようにあまりに危険だということもあって、
メーカーやトップライダーは参加を忌避するようになり、1976年以降は独自の単独レースとして、特異な存在であり続けている。
詳しくはこちらをご覧ください


ただし、言葉や文章では伝わらない。
ぜひとも、 こちらの映像をご覧ください 。 上の写真の場所も出てきます。6分あまりの記録映像です。
ご安心ください。事故のシーンはでてきません。



コースの途中の集落。
1周、約60kmのコースの2/3くらいはこのような普通の民家の間を走る。
ここを200km/h以上のスピードで競争するなんて、正気の沙汰ではない。
もうしばらく走るとコースは市街地を抜けて、ゆるやか丘へ。
少し暗くなり、雲行きが怪しくなってきた。



丘のコースに入ってくると、濃い霧。 前のバイクのテールランプを頼りに、走る。
途中、もっとも標高が高いあたりのコース脇に立てられた、伝説のライダー ジョイ・ダンロップ の銅像を見に行く。
マン島TTレースの最多勝利を誇る彼は、2000年、エストニアでの公道レースで事故死。享年48歳。
その後、彼の弟や息子たちがマン島TTレースに参戦している。
ホンダのレーシングマシンにまたがりコースを見下ろしている彼の表情は、やさしく微笑んでいる。
深刻な表情でないのが、いい。
ちなみに、この像の建立費用を負担したのは、彼にヘルメットを提供していた日本のARAI。
粋なことをしたものだ。



なんとか、コースを一周して、ダグラスの街へ戻る。
ゆっくり2時間近くかけて走ったが、レースでは60kmを20分以内で1周するらしい。
もう1周する他のメンバーと別れ、ホテルに戻り、午後は、ゆっくり街中を散策。
公式Tシャツを製造販売している店のここが本店。
名前も「TT SHIRTS」、シャレている。
お約束のお土産を購入。



街の中心部はこんな感じ。ここでも、電柱や電線は見えない。
TTレースの旗やバイクが飾られていて、レースが観光イベントの中心になっていることが伺える。
2〜3時間ぶらぶら散歩して、早めに就寝。
あすから、 旅も後半だ。