ゴールデンウィークの連休も、きょうで終わり。 でも、私は日中のほとんどをオフィスで過ごした。
5年以上も続けていたジョギングもやめてしまったし、散歩に出かけることもなくなったし、自宅にいても気持ちが落ち着かない。
というのも、1ヶ月近く前の4月12日、突然愛犬が亡くなってしまったからだ。

10年前にも同じ経験をした。その時のことは、前に書いた(2004年8月22日「埋められない穴」)。
その悲しみがあって、1年後に同じ犬種(ゴールデンリトリバー)の子犬を迎え、同じ名前(マギー)を付けたのだった。
あれから8年半あまりが過ぎ、今回もまったく同じことを感じ、ふたたび打ちのめされている。
少し違うとすれば、2代目は両親ではなく私の飼い犬でいつも私にべったりだったこと、3年ほど前に大病したこと(2011年11月19日「我が家の111111」)、
具合が悪くなったその日に突然亡くなってしまったこと、だから喪失感はさらに深く大きいかもしれない。
そして何より、私は10歳、年をとった。
大げさに聞こえると思うが、マギーはペットではなく、家族でもなく、私の一部分だった。
仕事に追われているときは良いが、旅先でも自室でも、体の中心に大きな穴があいたままだ。
とくに、夜なかなか寝付けないのがつらい。
今も、すぐ横で私の様子を見ているマギーの気配がする。
この4日間、静かなオフィスで締め切りのある仕事に追われているのは苦痛ではなく、かえって救いだった。
おかげさまで、「旅籠屋」はおおむね順調だし、スタッフの仕事ぶりも確実に向上している。
私のやるべき仕事は相変わらず多いが、現場の実務は少しずつ減らせるようになっている。
再びあいてしまった穴は、この先生きている限り、もう埋まることはない。
日常と非日常。 安穏と好奇心。 過去と未来。
気がつくと少しずつ潮目が変化している。
ゆっくりと前者に流されている自分がいる。
そろそろ、スローダウンさせていく潮時なのかもしれないと、そんなことを考え始めている。



