去年のはじめ頃だったろうか。偶然広告を見て注文した餌台を花壇の一角に設けてから、初めて野鳥に興味を持つようになった。
1週間ほどすると見たこともないキレイな鳥(図鑑で調べたらオナガという鳥だった)が来るようになり、なんだか無性に嬉しくなってしまった。以来確認できた種類は、スズメ、オナガ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハクセキレイ、シジュウカラ、そしてキジ。こんな所にキジとは驚きだが、隣りの方が教えてくれたところでは、昔この辺に人家もまばらだった頃、猟友会の人が繁殖用に放したものがそのまま隣りの林に住み着いたのだそうだ。複数の雌のあとを5〜6羽のヒナがくっついて歩いているのを何度も見かけたが、ほんとうにこれがキジなのかは半信半疑だった。ところが半年ほど前に、あの尾の長いオスを見かけて、間違いなくキジであることが確認できた。
ちなみに餌は、朝ラウンジに用意しているパンやクラッカーの食べ残し。一度ヒマワリの種をしばらく置いてみたが、これは不評のようで、そのうち何と根が生えてきた(たくましい生命力)のですぐに庭に撒いてしまった。
最近は、もっぱらヒヨドリが群れでやってきて、1時間ほどできれいに食べていく。少しずつ慣れてきたようで、数メートルの距離から見ている前で、うるさく鳴きながら奪い合っている。建物のすぐ横なのだが、この光景に気づいている宿泊客はほとんどいないようだ。のんびり泊まって、まわりの草花や野鳥を見るのも一興と思うが、こういう心のゆとりを持った旅をする人は少ない。