ここ10年ほど、断続的に放浪旅行を続けていた友人が訪ねてきた。5年ぶりの再会だ。

4年前の春、「今回はもう戻ってこないかもしれない」と言い残しての旅立ちだっただけに、心身ともに元気な様子を見て、正直とても嬉しかった。彼ももう40代後半なのだ。

東南アジアとインドを拠点に、チベットから中国、中東から中央アフリカ、南アフリカにまで足を伸ばした壮大な旅。1ケ所に1年近く暮らすこともあったようだから、これはもう物見遊山の観光旅行などというものではない。猿岩石のことを話題にしてみたが、静かに微笑んでいるだけだった。

夜遅くまで、時間を忘れて彼の土産話しに聞き入った。いずれ、彼のコーナーをつくるなどして、何らかの形でじっくりと紹介してみたいと思っている。ナマの体験にもとづく彼の話しは、それほど貴重なスナップであり、示唆に富んだ心のスケッチだったからである。


とりあえず、印象に残った話しをひとつ。


あてがいぶちのパック旅行や団体旅行ではなく、荷物を背に旅して回るような旅行者をバックパッカーと呼び、アジアにもアフリカにもそういう連中が世界中から集まっているが、
日本人旅行者の生態はどんなものか。他の国の人々にどう映っているのか。


彼の表現は明快だった。


日本人のは世界一もてる。
日本人のは世界一もてない。


その理由は簡単だ。
日本人のは、簡単に寝るし、簡単に金をくれる。
日本人のは、女にアピールする表現力も気合いもない。


誤解を招かないように言い添えておこう。彼は日本でも海外でも、人種を問わず女性にもてる男である。中年男のひがみなんかではまったくないのである。


それにしても、久しぶりの日本の街を歩きながら、彼は驚いていた。
若い女の子のファッション、他の国なら、みんな娼婦に見られるだろうね。