10月の「水戸大洗店」で年内の新規出店は終わり。おかげさまで、各店ともまずまず順調で、念願の黒字転換も見えてきた。キュッシュフローもほぼ均衡しつつあるし、必要な場合には、近くの信用金庫から随時運転資金を借り入れることもできるようになった。半年前と比べても劇的な変化である。中小企業の経営者としては、「資金繰り」が何よりも大切なことだから、その悩みや不安から解放されつつあるのは一番の幸せである。
というわけで、少しは暇になってもよさそうなものだが、なんだかんだと忙しい。各店舗を回ったり、いろいろな基本文書を整備したり、システムの見直しを始めたり、出店予定地を見てまわったり。要は、次の飛躍に向けて足元を固めているという感じなのだが、それはそれで、やるべきことは山のようにある。そのほとんどは地味な仕事だが、これはとても大切なことだと思っている。
やってきたこと、やろうとしていることを客観的に考えれば、もっと派手に注目を集めても良いような気がしないでもないが、大風呂敷を広げて「受けを狙おう」という気はまったくない。堅実にやっていれば、それだけで無視できない存在になる。そういう広がりとインパクトを持った事業だと確信しているからである。
「旅籠屋」を支えているのは利用者の評価、そして各店舗の支配人たちの毎日の仕事の積み重ねである。利用者の笑顔が支配人のモチベーションを高め、社員のちょっとした気配りが利用者の満足につながる。そんな良い循環をしっかりと維持できるような形にしていきたい。
なんだか、きれいごとを言っているようだが、そういうことではない。周囲の人に、がっかりしたと失望されたり、不誠実だと非難されたくない、それだけのことだ。結果としてみんなが少しずつハッピーになれる事業であることが、「旅籠屋」の目的であり、値打ちなのだ。



