時の過ぎるのがはやい。歳のせいばかりではない。片付けるべき仕事が多くて心身両面で走り回っているせいだ。
嬉しいことに新規出店の話が次々に持ちかけられる。おかげで最近は出張の連続。車中の時間が退屈でもったいないから、ネット接続でき、仕事や打ち合わせのできる大きな車でも買おうかと話しているくらい。
事業のこうした拡大は、当然、質的な変化を会社に求めてくる。
社内マニュアルの充実、個人情報保護法対策を含めたリスク管理や管理体制の整備、前に進む以上の労力と時間を足元固めに費やしている感じ。
こういう作業は、ある意味後ろ向きの仕事だし、外からはうかがい知ることのできないことだから、会社が停滞しているように見えるかもしれないのがちょっと悔しい。
でも、功を焦って気を緩めたら取り返しのつかないことになる。とりあえず走って行ける所まで進んだ後で振り返ればよい、という考え方もあるだろうが、つまずいてころぶことは絶対にできない。
ニッポン放送の件で「会社は株主のものだ」という意見を「わけ知り顔」で語る人を見かけるが、株価を唯一の物差しにして企業価値を計る、なんていう考え方は私にはまったくない。
単なる言葉ではなく、心から顧客の満足、社員の生活、そして取引先との共存共栄を大切に考えたいというのは私の譲れない信条だ。
とくに、毎日現場で働いている社員の立場を他の誰が責任を持って考えられるというのか。人の尻馬に乗る無責任な「世論」や「進歩的な」知識人なんかに影響されて借り物の「正論」になびく経営者がいるとしたら、そんな人間、私は嫌いだ。
おっと、話が脱線した。
私はニッポン放送の新株予約権発行差し止めの決定を当然だと思うし、株主を軽視しているわけでもないので誤解されては困る。本題は質的変化が求められてアレコレやるべきことが多くて忙しい、という話だった。
質的変化というと、「ファミリーロッジ旅籠屋」という宿泊施設の将来像についても社内で議論する機会が増えている。
都市型の店舗は郊外型と形態を変えるべきなのか、3階建て4階建てはどうか、客室数を増やすのはどうか、部屋の広さは、料金設定は・・・などなど。こうした戦略的なテーマを議論できるようになったこと自体、感慨無量なのだが、すぐに延々と議論が続いてしまうのは悩ましい。
奥が深くて、普遍性のあるテーマなので、その内容は、日をあらためてじっくり吟味することにしよう。



