今に始まったことではないけれど、ネット上でのマナーをわきまえない書き込みや振る舞いに苛立つことが多い。
ホームページを開設して、来年の2月で10年になるが、一貫して誰もが自由に書き込んで閲覧出来る「ゲストブック」を開いたままにしている。


不特定多数の一般ユーザーを対象にしている企業で、こうした場を持っているのは、ごく少数ではないか。背景や経緯を省いて一方的に批判的な書き込みをされると、それが悪意によるものでなくても、読む人に影響を与え、場合によっては大きな誤解やダメージを受けることになるからだ。


だから、一部には「ゲストブックは閉じたほうがいい」という意見がある。賢明かつ妥当な判断だと思う。
批判される側は衆人環視の中で「さらし者」にされるけれど、書き込むほうは、匿名だし、そんなことに気づいている人は少ないだろうからだ。


リアルな世界では、誰かを批判しようとすれば、それなりの根拠が求められ、発言への責任と逆批判のリスクを負うことになる。例えば、どこかのレストランの前で「ここの料理はおいしくないぞ」と道行く人に訴えるには、それ相応の覚悟が求められる。


普通なら、まずそのレストランの人に直接苦情を言うべきなのだ。いきなり、店の前で「営業妨害」をすることなどありえないし、許されない。


ネットでは、こうした世の中の手順や常識が「お手軽に」無視できてしまうし、実際無視される。


「旅籠屋」にご宿泊いただいて何か不愉快に感じられる点があれば、まず直接その店にご意見をいただきたいと思う。


「ゲストブック」に批判的な書き込みがあれば、すぐに状況を調べ、速やかに「お詫び」や「弁解」や、ちょっとした「こだわり」を書く。ただ、これに対して、再度の書き込みがなされることはほとんどない。「言いっぱなし」「文句の付けっぱなし」なのである。


ネットというのは、自由であることが命だと考えている。検閲された情報掲示板なんて、意味がない。
だから、意地を張って、完全にオープンな「ゲストブック」を維持してきたが、残念ながらネットマナーが向上する気配は見られない。情報の発信者であることについての自覚が育っていない。そろそろ潮時かもしれない。


「ゲストブック」以外にも、「旅籠屋」のことが話題にされるサイトがいくつかある。
残念ながら、書き込みの多くは、「知ったかぶりの中学生」程度のもので、話にならない。そもそも発言は浅薄な思いつきを「一家言」のごとく偉そうに語っているに過ぎず、発言に責任をとるつもりも、とれるとも思っていない。人間として最低だと、私は断じてはばからない。