きのうは株主総会と恒例の「事業報告会」。
例年以上に多忙な中、資料作成をとおして前期を振り返り、今後の計画を練るのは「しんどい」作業だったが、立ち止まって考えるのはとても大切なこと。
そして、今年も株主の方々から、的確かつ率直な提案や質問をいただき、とても参考になった。ありがたいことだ。
・店舗増にともない、ホームページのリニューアルの計画はないか?
・沖縄へは出店しないのか?
・利益率を上げるため、「東京新木場店」に続く大都市への出店は計画していないのか?
・取締役の定員は? 監査役報酬枠を決めない理由は?
・リサ・パートナーズや高速道路に依存しすぎる出店に問題はないか?
・無料のニュースリリースサイトの活用を検討してみてはどうか。
やはり、今年のエポックは、高速道路への出店であり、皆さんの関心も高かったようだ。
ちょっと記憶があいまいなのだが、初めて日本道路公団に宿泊施設の提案をさせていただいたのは、2000年か2001年、少なくとも6年以上も前のことだ。
「マイカー旅行者の誰もが気軽に利用できる宿泊施設は高速道路に必須のインフラであり、運営会社の義務です。旅籠屋が事業機会を得られるかどうかは別として、実現に向けての協力は惜しみません」と何度も申し上げたものだ。
それが、2年前の分割民営化を経て、当社も参加する形で具体化しつつあるというのは、本当に本当に嬉しいことだ。
先例のないことであり、採算に乗るのか、やってみなければわからない。もしかしたら当社にとって長期間にわたって赤字の店舗を引き受けることになるかもしれないが、それは大きな問題ではない。
「旅行者が、気軽に安心して泊まれる 自由で経済的な宿泊施設の提供し、 シンプルで自由な旅と暮らしをサポートする」という創業の目的を考えれば、その実現は当社の存在意義そのものなのだ。必ずや良き先例になりたいと考えている。
ところが、最近意見交換したコンサル会社の方の話しでは、SAやPAでのテナント募集はなかなか難しいのだそうだ。
いわく、商圏が見えない、利益が見込めない。運営側も高速道路の将来像が描けていないようなのだ。
しかし、どうして、現状だけで判断するのだろう。もっと、コンセプチュアルに発想しないのだろう。
そもそも、一般道路と同じ物差しでSA・PAの立地をとらえるのはおかしいし、現在の延長で見るのも能がない。 違った視点で考えてみるべきではないか。
一般道路と同じようなショッピングセンターを作ってみても仕方ない。造成のためのコストが割高になるし、高速料金を払ってまで買い物や食事に行く人は少ないのだから、同じ土俵で規模やイメージを競うのは本筋ではないと思う。
一部で、車のショールームを作るという計画を耳にしたことがあるが、私はそんなものを高速道路上に設ける必然性を感じない。貴重なスペースの無駄遣いではないかと思ったりもする。
いっぽうで、ETC利用車が外部と出入りできるSA・PA(スマートインター)も増えつつあるし、宿泊施設の設置も具体化しつつあるのだから、高速道路はたんに通過する閉じた線ではなく、SA・PAも孤立した点ではなくなりつつある。
SA・PAに必須の機能は、通行者に対し、従来どおりの中継地点として、さらに周辺地域という面の核として>必要最小限の物と情報を提供することに特化すればよいと思う。
たとえば、簡単な診療所、自治体などの広報センター、周辺施設や観光などの案内所(いずれもパンフレットを並べているだけの場所ではなく、ヨーロッパの都市などにある親切なガイドが常駐する旅行者センターのような機能を持つところ)、さまざまな店舗のショップ(そこで何を売るかではなく、地元の名産品や名店を紹介して、誘導するようなショーケースで十分)など、ハブ的な機能を集めてみてはどうだろう。
アウトレットモールとか、温浴施設とか、洒落たショッピングセンターなんて、スムースに誘導できれば、外部にあるほうがずっと利用者に喜ばれると思うがどうだろう。
話しが宿泊施設と離れてしまったが、少し考えてみるだけで、高速道路の可能性は大きく広がっているように感じられる。
高速道路会社や国交省の人と、もっとこういう話しをしてみたいなぁ。



