最近、お世話になった企業のトップが相次いで退任された。


ひとりは、ディーブレイン証券(現、みどり証券)の出繩社長、もうひとりは リサ・パートナーズ の井無田社長である。


ディーブレイン証券は、当社が1999年暮れにグリーンシート市場に登録する際の引き受け証券会社。
当時、営業店舗は「日光鬼怒川店」のみ。「那須店」や「秋田六郷店」の出店準備で苦労していた頃で、出繩社長との出会いがなければ、その後のチェーン展開はきわめて困難なものになっていたに違いない。


リサ・パートナーズの井無田社長との出会いは2004年夏、ある方の紹介でお会いした。初対面ながら当社の事業に強い関心を持たれ、即座に共同出店の意向を示していただいた。その後「東京新木場店」をはじめ14の店舗が具体化したが、それは現30店舗のほぼ半分である。この業務提携がなかったら、現在のチェーン展開はない。


両社とも、設立は当社の3〜4年後。いずれも、従来なかったビジネスモデルを実現したベンチャー企業で、社長の強い思いがあって実現した社会性の高い企業である。


数年前までは順調に業績が拡大していたが、金融情勢の激変が大きな影響を与えたようだ。退任に至った詳しい事情はわからないが、志半ばでの不本意な退場であったことは間違いない。


経営が行き詰ったことについて、トップの責任は重い。批判も当然あるだろう。判断に甘さや誤りがあったのかもしれない。しかし、ベンチャー企業の創業社長のひとりとして、無念の思いは容易に想像できるし、胸が詰まる。


新しいことを興す人と、育てる人と、守り維持する人の適性は違う、というようなことを聞いたことがある。
たしかにそうかもしれない。しかし、リスクを承知で興す人がいなければ、育てることも守ることもできない。


両氏のことだ、新しい挑戦に向けて、捲土重来を期されているに違いないが、少なくとも現時点でこれまでの勇気と情熱と労苦に心からの敬意を表したいと思う。


素晴らしい仕事を残されましたよ。
「ファミリーロッジ旅籠屋」は、 間違いなく、そのひとつです。