第39回 ホノルルマラソン2010 に参加してきた。
朝3時過ぎに借りてる別荘を車で出発。
出走者は、私、長男、次男、長女の婿さん、次女の婿さんの5人。
交通規制を心配したが、スタート地点のアラモアナ公園の近くまで行けて、3時40分にはスタート地点に到着。
すでに日本人のツアー客がいっぱい。
天気はきのうの昼前から快晴になり、気温はおそらく20度くらいでまったく寒くない。
公園内でゆっくりストレッチしたり、トイレに行ったりして、スタートの30分前、4時半にコースへ。
ゴールタイム5-6時間のエリア。
アナウンスでは、参加者2.3万人のうち、日本人が1.3万人とのことだが、周りは8割がた日本人の感じ。
スタート10分前にアメリカ国歌が流れ、かろうじて海外での大会であることを実感する。
観光収入にはプラスだろうが、逆の立場で考えると、例えば「東京マラソン」の参加者の過半が外国人で、外国語のアナウンスが鳴り響いているというのは、正直なところ地元の感情としてはどんなもんだろう。
そうこうするうちに、前方で花火が上がる。
これがスタートの合図だと思う。
やっぱり花火は気持ちが湧き立つ。
そろりそろりと歩いているうちにスタートラインを通過。
すでに約15分経過。
聞いてはいたが、スタート直後から歩き始める人が少なくないし、グループで並んで走っている人が多いので、とにかく走りにくい。
渋滞をすり抜けながら追い抜いていくのだが、とてもマスペースでは走れない。
それに走り始めると湿度が高いせいか、体が重い。
キロ7分30秒、5kmでやっと7分ペース。
これでは、とてもタイムは狙えないと悟り、一気にモチベーションが下がる。
立ち止まって記念撮影をしている人も多く、ホンルルマラソンの性格がよくわかる。
カラカウワ通りを東に向かう頃から前方の空が白み始め、ダイヤモンドヘッド脇の上り坂の途中で日が昇る。
すごい日差し。
道が狭くなり、渋滞が続く。
心配したほどの勾配ではないが、もう、無理せず時々歩く。
下りに入った頃からはLSDペースでたんたんと走る。
沿道の声援は断続的に続き、高速道路に入る手前の交差点では大声援。
good job! という声が多いが、さすがにアメリカ人は元気が良くて声が大きい。
今日が誕生日と背中に書いて走っている女性を見つけて、まわりのランナーが大きな声でHappy Birthdat To You・・・と歌いだす。
軍服に大きな背嚢を背負って早足で歩く兵隊集団も見かける。
ゼッケンをつけているので、参加者だ。ゴツイ。
見ているだけで重そうで、暑苦しそうで、こりゃ立派な行軍訓練になるに違いない。
高速道路に入ってしばらくすると、折り返して戻ってきた反対側にあの「おにぎりランナー」を発見。
かなり、苦しそう。
新婚旅行を兼ねているのかも。
そんなことを考えていると、見慣れた黄色のTシャツを前方に発見。
長女の婿さん、てっきり後ろにいると思っていたのに、まったくの予想外。
かなりペースが落ちているようで、しばらくすると追いつく。
それから1kmも走らないうちに、借りている別荘の前を通る。
みんなが、イスを出して差し入れを用意して待ってくれている。
隣りの別荘に滞在中の5歳くらいの女の子"ナオミちゃん"もアメリカ人のお父さんと日本人のお母さんと一緒に迎えてくれる。
カルピスを少し飲んで再び走り出す。
間違いなく先頭を走っていると思っていた次男は2kmくらい後ろらしい。
再び2人で走り出すが、長女の婿さんに離され姿が見えなくなる。
無理に追う気力もないのでマイペースで走る。
ここから折り返しのハワイカイまではまだ相当ある。
高速道路なので、単調。
タイム更新の目標を失っているので精神的につらい。
と、突然、前を走っている中年女性が「カメラ、カメラ」と騒いでいるので何かと思ったら、数m横にあの高橋尚子さん、彼女も参加しているのだ。
立ち止まってみんなにハイタッチしている。
駆け寄ろうかと思ったが、タイミングを失ってしまった。
テレビで見るより、小柄でキュートな感じ。
反対側を走る人がどんどん増えてくる
はやく折り返しエリアに入りたいと思うがなかなかたどり着かない。
日差しは強いが、枝の広い街路樹(日立の樹で有名なモンキーポッド)のおかげで、結構日陰がある。
時差ぼけと睡眠不足のせいで、時々眠たくなる。
やっと折り返しエリアのハワイカイ地区へ入ると、素晴らしい高級住宅が並ぶ。水路に面してボートをつないでいる家も多く、アメリカの豊かさを垣間見る。
数キロまわって、ようやくゴール方向へ進み始める。反対側に後続のランナーが延々と続くが、歩いている人が多い。
最後尾を走る長男とすれ違う。
長女の婿さんは5分以上前にすれ違ったらしい。
しばらくして、再び私設応援席の前にたどり着く。
33kmくらい。
はっきり言って、再び走り出すのがかったるい。
「あーめんどくせ〜」と言いながら再スタート
あとは、何とか、6時間切ることと、先行する彼に追いついて1位でゴールすることをかすかなモチベーションにしてなるべく歩く時間を少なくするように努める。
高速道路を下り、カハラモールの横を通って、カハラホテルまでの住宅街を抜けていく。
給水所の間隔が短くなり、高校生くらいのボランティアがコップを差し出してくれる。
氷を入れてあったりしてとても冷たくておいしい。
でも、ガブガブ飲んでいると下痢しそうでこわい。
氷といえば、大きなビニールに詰められ、土嚢のように道端に積み上げてある。
さすがに物量のアメリカという感じ。
その上に座って脚を冷やしているランナーも多い。
住宅街を抜けるといよいよ最後の上り坂。
6時間を切ることだけを気持ちの支えに走っていると、遠くに見慣れたTシャツ。
なんとか、長女の婿さんに追いついた。
「このまま行けば、6時間切れるよ」と声をかけて先に行く。
帰りの上りは往きよりも緩やか。
ピークを越えれば、あとは下り坂、そしてゴールのカピオラニ公園。
最後の直線に入るが、この1kmが長い。
いったん歩こうと思ったが、沿道から「旅籠屋さん、頑張れ!」の声がかかり、走り続ける。
後で聞いたら、スタート地点で並んでいるとき、「旅籠屋、よく泊まるんだ。クロワッサンがおいしいよ」としゃべっている人がいたり、
「お店の支配人がみんな走ってるんですか?」と尋ねられたりした人もいたらしい。
このように声を掛けられことが増えており、嬉しい。
こうして応援に力をもらい、ついにフィニッシュ。
記録は、5時間58分32秒。
フルマラソンは7回目だし、タイムは先月の「つくばマラソン」で出した4時間台の自己ベストより1時間以上遅いし、特別の達成感も感動もなかった。
涙がこみあげてくるなんてないし、もちろん人生観が変わるなんてこともない。
ゴールを抜けてすぐに、貝殻のレイをかけてもらい、道脇に腰掛けて一休み。
しばらくすると、長女の婿さんもゴール。6時間は切れなかったみたい。
疲れきった体をひきずりながら、一緒に完走Tシャツをもらい、水やクッキーやりんごで空腹をみたす。
最後に、預けてあった着替えを受け取って木陰で座り込む。
しばらくして、次男や次女の婿さんもそろい、30分ほど居眠り。
日向は暑いが、木陰は涼しく、寒くて目が覚めた。
長男がなかなかゴールしないので気をもんだが、9時間半頃、フィニッシュ。
5kmからずっと歩いていたようで、意外と元気だった。
今年の正月に私のちょっとした思い付きで始まった今回のマラソンツアー。
家族全員が集っての旅行は、これが最初で最後になると思う。
明日は、次女夫婦の2年遅れの結婚式を海沿いの教会で行う。
それぞれ、忘れられない思い出になってくれればと思う。
ホノルルマラソン、来年も出たいか?
うーん、タイムを狙ってまじめに走るような大会じゃないし、微妙かも。
5〜6歳の子供を連れて走っている親子を何組も見たけれど、完走だけを目的に楽しく走る、というならとても良い大会かもしれない。
いずれにせよ、全員が無事に完走。
よかった、よかった。



